「問題を解く」を言い換えると「原因を究明」することになる。原因は「正確に集めた情報」からヒントをつかみそのヒントから特定していくことになる。ヒントを見つける為の情報の整理は4つの視点①全体像②特徴③傾向④変化点で行う。
問題を解くとは
「問題を解く」ためには「問題の原因」を見つける必要がある。問題=「望ましくない状態」になっている原因を見つける。これが「問題を解く」為のメインの活動となる。
では「原因」を見つけるには何をしたら良いのだろうか?。「原因を見つける」ヒントになってくれるのは情報。情報を集めてその情報を整理することによってヒントは自然に見えてくる。
情報を集めて整理するための4つの視点
どんな情報を?どうやって集めて?どう整理するのか?をガイドしてくれる4つの視点は下記の通り。
- 俯瞰して全体像を見る
- まず一旦問題の全体像を俯瞰する。事例は以下の通り
- 問題の規模:問題の影響範囲・影響期間
- 緊急性:いつまでに解決しなければならないのか?
- 深刻度合い:問題によるダメージの大きさ
- まず一旦問題の全体像を俯瞰する。事例は以下の通り
- 問題の特徴を調べる
- 次に問題の特徴を整理する。問題の特徴は原因を特定する大きなヒントになる。
- 問題がある状態と問題がない状態の差異を明確にする
- そのままこの問題を語る言葉になる
- 次に問題の特徴を整理する。問題の特徴は原因を特定する大きなヒントになる。
- 問題の傾向を調べる:空間的に問題がある部分と問題がない部分を分ける
- 「問題が起こっている部分」と「問題が起こっていない部分」の視点で情報を整理する。これを「KT法」では「IS/IS NOT」分析と名づけている
- 装置Aでは問題が起こっているが装置Bでは製品は問題は起こっていない
- A地区での売上げは落ちていないのにB地区では売上げが落ちている
- 「問題が起こっている部分」と「問題が起こっていない部分」の視点で情報を整理する。これを「KT法」では「IS/IS NOT」分析と名づけている
- 変化点を調べる:時間的に問題がある部分と問題がない部分を分ける
- 変化点は、特に「劣化」や「突発」のタイプの問題を解く時に必要な情報。問題が起こるのは「問題の原因となる事象」が変化しているから。何の状態が?いつ?どのように?変化したかを調べる。
- 問題発生のタイミングで原材料のロットが変わっていた。
- 設備のメンテナンスを実施した時から不良が増えている
- 売上げが落ちた時期に営業担当者が変わっている
- 変化点は、特に「劣化」や「突発」のタイプの問題を解く時に必要な情報。問題が起こるのは「問題の原因となる事象」が変化しているから。何の状態が?いつ?どのように?変化したかを調べる。
目的の「問題が発生したメカニズムを」考え始める
この様に「4つの視点で」情報を集めて、その情報を整理することで、初めて手元に「原因を探すヒントとして使える有効な情報」が揃う。
ここで初めて「問題が発生したメカニズム」を考え始める。いわゆる「仮説」を立てる。情報を集める目的は原因を究明すること。しかし情報を集める前の段階では先入観を持たず、このステップで原因を考え始める。
仮説を立て始めてみると「必要な情報」が足りていないことに気づく。その場合はもう一度その足りていない情報の収集に戻る。このサイクルを繰り返す。
まとめ
情報は4つの視点①全体像②特徴③傾向④変化点で集めて整理をする。目的は問題が発生した原因=メカニズムの仮説を立てるため。その後、不足している情報に気づいたらもう一度情報収集に戻る。
① 仕事に行き詰まっていませんか?:仕事とは「問題を解く」こと ⭐️問題には解き方がある⭐️
②「問題の解き方」の全体像:有効な解決の流れ フレームワーク「8D・8Step・KT法」から
③ 問題を認識する:「見える化」「認識」「覚悟」→問題を解くことを楽しむ=Enjoy the problem
④ 解決したい問題の対象を絞り込む:問題の構造をシンプルにして丁寧に原因を調べる
⑤ 正確に情報を集める:「其の1」先入観にとらわれずに正確に事実を把握する
・・・Enjoy the Problem・・・
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