「幻の間人(たいざ)蟹」のフルコースを楽しむならこの隠れ宿=昭恋館「よ志のや」。12月に2年ぶり、3回目の訪問。我が家の定番となりつつある冬の楽しみ
昭恋館「よ志のや」
京都府とは言え、京都市内からは車で2時間。日本海に面した間人(たいざ)にこの昭恋館「よ志のや」はある。
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きっかけ:5年前
5年前の年末、かみさんが「ここで蟹の絶品が食べられる」との情報を仕入れてきて、初めて間人(たいざ)蟹を食べに昭恋館「よ志のや」に行った。里帰りしていた息子と娘を連れて4人。この時は日帰り。間人(たいざ)蟹のフルコースを満喫した。
「間人蟹」はここでしか食べられないブランド。5隻しかない漁船でこの間人港で水揚げされた鮮度の良い蟹の中からさらに選別された逸品の蟹だけに緑のタグが付けられて「間人蟹」と呼ばれる。
蟹ってこんなに美味しかったのかと。刺身、蒸し、焼き、鍋とさまざまな料理方法で次々に供される冬の蟹のフルコース。
「またいつか。今後は泊りがけで来たいね。」がその時の家族の会話。
2度目:2年前
2年前に子供たちが我々夫婦をこの「よ志のや」に招待してくれた。還暦のお祝いのサプライズ演出。宿泊で温泉と間人蟹のフルコース付き。5年前の思いを叶えてくれた最高の還暦祝い。
この2年前は、娘が結婚して孫も一人生まれて、家族は総勢6名に増えていた。
3度目:今年12月
今年も2年ぶりに皆んなで間人蟹を食べようと12月半ばの週末に予約。今回は孫が二人に増えて、新婚の息子夫婦を入れて総勢8名。
土曜日の昼過ぎに到着。まずは部屋でゆっくりとしてそれから温泉へ。
温泉:展望露天風呂 ビードロの湯
温泉は男女が入れ替わる。昼から夜にかけては展望露天風呂:ビードロの湯が男湯。旅館の4階にある露天風呂には、長方形の湯が二つ。眼下に日本海。顔に冷たい潮風を浴びながら、体は熱い温泉で芯から温まる。至福の時。
間人蟹フルコース
楽しみの間人蟹づくし。メニューに蟹料理の数々がならぶ。

↑ 蟹刺し:透き通ったカニの刺身。鮮度最高

↑ 茹で蟹:蟹の定番。プリプリとした蟹の身はほのかに甘く、蟹みその味は深い

↑ 蟹みそご飯:とろっとろっ

↑ 甲羅蒸し:見た目も楽しい蟹の甲羅を使った茶碗蒸し


↑ 蟹みそスープ:鍋に蟹みそを入れた瞬間にパーッと蟹みその花が咲く。蟹みそと出汁の絶妙のコラボレーション。一人ずつつぎ分けていただく。
蟹すき:最後にご飯を入れて宴を締める
・・・ただただ・・・絶品。
なぜ「間人」を「たいざ」って読むの?
5年前にこの質問をした。今回も同じ質問をしてみた。答えは同じ。
聖徳太子のお母様である間人「はしうど」皇后が都の曽我氏と物部氏との崇仏争乱によりこの地に逃れて来られた。この争いが終わり都に帰られる時に、匿ってくれたお礼にこの土地の者に自らの名前「間人」を授けられた。しかしこの名前をそのまま頂くことは畏れ多く「間人」の文字は頂いたものの呼称は「皇族がその場所を移動されることを意味する=退座(たいざ)」とした。
昭恋館「よ志のや」で伺った話
京都の時間感覚はとんでもない。京都あるあるの「この前の戦争=応仁の乱」・・・どころか曽我氏と物部氏との崇仏争乱。調べてみると6世紀。今から1,400年前の出来事を昨日の事のように語っている。
朝の温泉:大浴場 昭恋の湯
翌朝、朝食前に男女を入れ替えたもう一つの温泉:大浴場=昭恋の湯に入る。屋内の湯であるが緑に満ちた光の中での朝湯。
朝のロビーで珈琲
この朝、今年の間人の初雪が積もっていた。日本海の自然の嬉しいプレゼント。外は雪景色。
チェックアウト前にロビーで珈琲をいただく。目の前の道路に面した大きなガラス窓からは、昨夜の雪とその先に日本海が見える。

ゆっくりと時間が流れる。一番端の席は昔、時々、長期滞在をされていた「佐藤浩一」さんの指定席だったらしい。

玄関の前の「よ志のや」の看板の下で8名に増えた家族揃って写真を撮る。これは定番の定点観察。家族の歴史がこの写真に残っていく。
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