1990年、アメリカ人女性に「何かあって落ち込んだりしたときに読んでごらんなさい。人生なんて、とても単純なものなのね」の言葉を添えて坂本貢一氏がプレゼントされた本。氏による訳書の第1巻はグリーンの綺麗な装丁の本。手にとり頁をめくるごとに心を洗われる。3冊目の座右の書になった。
普遍の法則
この本を通じて著者が伝えているメッセージは唯一つ。この世界が一つの法則によって微塵の例外もなく完全に成り立っているということ。
それが【原因と結果の法則】:自分の心の中の「思い」が、そのまま自分の周りの出来事をつくる。
- 原因=自分の心の「思い」
- 結果=自分の周囲に起きる「全ての出来事」
これだけ。良い出来事も悪い出来事も全て原因は自分の心の中にある「思い」。そう言い切っている。一つの例外もなく、私たちの周囲に起きる全ての出来事がこの法則に従っていると見事なまでにきっぱりと書いてある。全く例外はないと。。。
すべて自分が源
読んで。。。さて、どうする?
自分の心をポジティブできれいな「思い」で満たすだけで、自分の周囲で起こる全ての出来事がポジティブできれいなものになる。
すると・・・もし私の今の周囲の出来事がそうなっていないとしたら・・・それは私の心の「思い」がそうなっていないから。となる。
良い出来事も悪い出来事も全ては自分が源。
さて自分の心の中は?
自分の心を掘り起こしてみると。。。あるある。。。
「不安」「怒り」「憂鬱」など、ポジティブではない「思い」を自分の心の中で見つける。
この「思い」をどう取り扱うか取り組んでみる。しかし自分だけでは簡単に手が出せない。
コーチングを受けてみる。クライアントとして自分の「不安」「怒り」「憂鬱」などの「思い」を一つずつコーチに一緒に丁寧に掬い上げてもらう。
この自分の心の「思い」をどうするのか?コーチと一緒に向き合う。コーチから質問やフィードバックをもらう。自分では気づいていない視点から「思い」と向き合うことができる。自分だけでは届かない深さで「思い」と向き合うことができる。
「不安」という「思い」
「思い」の底にある思いこみ=パラダイムに気付く。例えば「不安」の思いの底には【他人と比較競争する】パラダイムがあった。
一方でこの「不安」がこれまでの自分を守って、今の自分を作り上げてくれていたことにも気づく。
これまでの「不安」という「思い」に感謝しつつ、同時に【他人と比較競争する】パラダイムを7つの習慣で学んだ【豊かさマインド】に書き換える。「不安」を手放すことができた。
「怒り」「憂鬱」の底にある「パラダイム」
「怒り」の底にあったのは【人の無限の可能性を信じていない】パラダイム。「憂鬱」の底にあったのは【人に認められれたい】パラダイム。
これまでの「思い」に感謝しつつもこれに「さよなら」して、ポジティブできれいな「思い」に置き換えていく。
【原因と結果の法則】の実感
一つずつ、自分の心の「思い」ポジティブできれいな「思い」に置き換えていく。この試みは充実していて愉しい。
何よりも自分の「思い」の書き換えることによって、本当に自分の周りの出来事がみるみる変わっていく事実を実感する。
自分の心の「思い」を書き換えることで、姿勢が変わり、言葉が変わり、行動が変わり、結果、周りの人の反応が変わる。やってみればシンプルで当たり前のこと。
これまで・・・なんであんなに難しい顔をして人にダメ出しをしていたんだろうか?・・・
稲盛和夫一日一言:1月29日
「原因と結果の法則」と全く同じ法則を稲盛和夫氏の一日一言の言葉の中に見つける。
心が呼ばないものが自分に近づいてくることはなく、現在の自分に起こっているすべての現象は、自分の心の反映でしかありません。
私たちは、怒り、恨み、嫉妬心、猜疑心など否定的で暗いものを心に描くのではなく、常に夢を持ち、明るく、きれいなものを心に描かなければなりません。そうすることで、実際の人生も素晴らしいものになるのです。
稲盛和夫一日一言 1月29日より
なるほど!
この世界には確かに共通の「法則」「原則」「真理」「叡智」がある。これを学び、実行し、体得するだけで人生は豊かになる。
座右の書
このグリーンの『原因と結果の法則』は第1巻。その後、同じ坂本貢一氏の訳で、『第2巻』『第3巻』『第4巻』まで出ている。全てを同じ法則が貫いている。
『原因と結果の法則シリーズ』は『7つの習慣』『稲盛和夫一日一言』と並んで座右の書となった。
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