スティーブン・R・コビー博士の『7つの習慣』の「全てのものは二度作れらる。」まずは創造者の頭のなかで。次にそれを現実化する。では「第一の創造」をどうやるのか?稲盛和夫氏は「カラーで見えるまで」考えた。二人の言葉が深い世界で繋がる。
第一の創造
「終わりを思い描くことから始める」習慣は、すべてのものは二度つくられるという原則に基づいている。すべてのものは、まず頭の中で創造され、次に実際にかたちあるものとして創造される。第一の創造は知的創造、そして第二の創造は物的創造である。
スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣・第二の習慣より』
まず自分の頭の中に創造することから全てが始まる。これは多くの成功者が語る成功のための原理原則。
自問自答
この『7つの習慣』で学んだ「すべてのものは二度つくられる」。自問自答してみる。
- 自分はこれまで何を「創造」してきたのか?
- これから何を「創造」するのか?
- 現実に創造するためにこれからどうやってまず「第一の創造」をするのか?
自問自答の日々の中で『稲盛和夫一日一言』の11月13日の言葉に出会う。
カラーで見えるまで考える
新しい事業を始めるときに、疑問や不安を抱いたことは一度もない。それは、寝ても覚めても、常にテーマに意識を集中し、考え続けているからである。疑問が一点も残らないほど、起こりうるあらゆる細目を考え抜いているのだ。繰り返しシミュレーションを行い、カラー映像で見えるようになるまで続ける。その「鮮明なビジョン」が成功へと導くのだ。
稲盛和夫一日一言より 11月13日
京セラを創業し、KDDIを創業し、JALを建て直した経営者の答え。
稲盛和夫氏の「第一の創造」
- 寝ても覚めても
- 常に意識を集中し
- 疑問が一点も残らないほどに考え抜き
- 繰り返しシミュレーションを行い
- カラー映像で見えるようになるまで続けて
- 鮮明なビジョンにする
稲盛和夫氏の「第一の創造」は凄まじい血の滲むような思いで創られていた。
自分は?
さて、自分で何を創造してきたのか?振り返ってみた。自ら「第一の創造」を行い、それを現実に「第二の創造」として創り上げたものは残念ながらない。
ただ、たった一つだけ思い当たったのは「品質問題」の解決。特に大きな品質問題に向き合うたびに
- 四六時中、寝ても覚めても
- その問題の解決に意識を集中し
- 知りうるすべての事実を自分で確認し、理解して
- これから起こり得るありとあらゆるケースを想定して
- 解決を図ってきた。
こうやって問題解決に向き合ってきた。「問題を解決するという事業」では、確かに強い思いが実現する手応えは実感してきた。
これから成し遂げたいこと
これからの人生で成し遂げたいことは、これまで経験し体得し学んだことを智慧として、それを必要とする人に分かち合うこと。
しかし、このゴールはまだカラーで見えていない。これが自分の現在地。本当の「第一の創造」をまだしていない。これが大きな気づき。確かに曖昧で焦点の合わないビジョンは実現しない。
もう一度、自分自身と向き合い、成し遂げたいことを「稲盛和夫氏のように」「自分が品質問題を解く時のように」血の滲むような思いで「第一の創造」をすることが課題。
- 常に自分の目に入る場所に成し遂げたいことを言葉で示し
- この成し遂げたいことに繋がることを最優先し
- この心の底から成し遂げたいことが本物であることを自分に問い続け
- そこに至る道筋をいく通りもシミュレーションし
- 成し遂げた状態をカラーで見える明確なビジョンにする
これを日々の習慣にする。
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