トヨタ 新型MIRAI :あまり車に詳しくない私が水素自動車に10カ月間乗ってみた感想

徒然なるままに

トヨタ MIRAI を購入することになった2つのきっかけ

2021年9月初めにトヨタ MIRAIを購入した。きっかけは2つ。

一つ目は車大好き人間の上司の勧め。「自分の好きな車評論家の評価がとても高くていい車らしいよ。」とのこと。

2つ目は息子がトヨタでプログラムの開発に従事したこと。彼も参加したプログラムが自動運転:Advanced DriveとしてこのMIRAIに搭載されるとのこと。尚、レクサスLSにも搭載されるがこれは手が出ない

ネットを検索すると確かに多くの記事が出てくる。特に車系YueTuberの皆さんの動画にハマった。皆さんの評価はとても高い。自分自身で購入したYueTuberの人もいた。どんどんその気になってカミさんと交渉。。。「息子の仕事を応援しようぜ!」の攻略法が有効だった。5月に発注→9月に納車となった。

色はイメージカラーの青。Advanced driveの搭載されているタイプ。

MIRAIの乗り心地

乗り心地はとても良い。車系Yue Tuberの皆さんが絶賛している通り。車に詳しくない私にとってもその違いは明白。シンプルに言うと「滑らか」で「力強い」。上品な走りとでも言うのだろうか?毎朝車に乗り込むときにテンションが上がる。

一方でサイズは大きい。ホンダのVezelからの乗り変えだったのでこのサイズに慣れるのには時間がかかった。特に京都は道が狭く、電柱が乱立している。バイクや自転車が多く、未だに狭い道での運転はドキドキしている。

水素ステーション

MIRAIは水素から電気を作りその電気で走る電気自動車の一種。購入前に近くの水素ステーションを調べた。京都府で水素ステーションは3つ。幸いこの3つとも勤務先から近い。もう一つの問題は営業時間が短いこと。9:00−17:00。これは不便を覚悟した。

この10ヶ月で水素で不便を感じたことが数回。例えば、天橋立の方面に急用ができて、朝一番でMIRAIで出かけようとした。しかし京都からの往復分の水素が残っていないことに気づいた。水素ステーションは9:00までは開かない。MIRAIで行くことを諦めて電車で行くことした。「水素ステーションの営業時間が短い事」と「水素ステーションそのもの数が少ない事」が掛け算でデメリットとなった。

MIRAIの燃費

「走行以外にどれだけ電気を使うか?」で満タン時の航続距離は大きく変わる。結果、季節によってこれは変わる。MIRAIを購入した秋には満タンで500-520Km走った。しかし冬場に入って暖房を使い始めると400Kmを切ることもあった。春になり5月の気持ちの良い季節暖房には550Km走った。これからの夏でどのくらいの航続距離になるのか?これで1年を通した燃費が見えてくる。

MIARIで1回の充填で1,000Kmを超える航続記録を作ったとの記事を見た。すごい!しかし、なかなかそんな距離は出ない。

もう一つの発見は水素ガス充填圧力に70Mpaと82Mpaの2つタイプがあること。移動式の水素ステーションに入った時に満タン?時の航続距離がいつもより短いな?と思ったらこのステーションの水素充填圧力は70MPaだった。なるほど!ガスの充填だけに充填圧力の違いで充填量が変わることを知った。

MIRAIの自動運転

自動運転:Advanced driveは目的地をナビで設定し、その経路に高速道路が入っている時に機能する。京都と大阪の間の往復を数回。京都から天橋立方面にも数回。また東京にも一度往復してみた。基本的には安心で快適。同乗してもらった上司のコメントは「あんたより運転上手いんじゃない?」だった。長距離運転のストレスは格段に下がる。

一方で、時々突然「自動運転を中止します」のメッセージと共に自動運転が解除されたことがある。未だにその理由はわからない。まだまだ何らかのバグはあるのだろう。ある意味このようなバグのケースをDataとして積み上げて「自動運転」はより良いものになって行くのだろう。

プログラムは時折自動でUp-dateされる。最初から前方にLiDAR が一つ搭載されていたが、今年の5月に両側面と後ろに合計3個、追加で搭載された。追加料金はなし・・・というか元々の価格に入っていたらしい。LiDAR取り付け後の自動運転の違いはまだ感じることができていない。少し長距離のドライブをして確かめてみたい。

感想

車に詳しくない一人のユーザーとしても、このトヨタ MIRAIにはとても満足している。水素のステーションは身の回りで増えた実感はなく、水素充填に若干のトラブルはあるものの

  • 滑らかで力強い走り
  • 走っても水しか出さないこと。

を心地よく感じている。

また、このMIRAIの購入をきっかけに「水素」エネルギーについても強い興味を持った。まだまだ水素を作り出す工程の中でCO2を出してケースが多いことも知った。一方でブルー水素やグリーン水素への取り組みは加速しているようだ。また、他の方法で生成したエネルギーの保管・運搬手段としても水素は大きな可能性を持っているらしい。例えば、昼間の太陽光発電で使わずに余った電力を水素にして保存。夜間にこれを電気に変換して使うなど。

トヨタは水素エンジン車の開発も進めていると聞いた。水素は主要なエネルギー源として普及するのだろうか?MIRAIと付き合いながらその「変化」を見守りたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました