京都 西芳寺の秋:限られた少人数の参拝で、写経と、小雨に洗われた苔と紅葉を心ゆくまで楽しむ

京都の四季折々

事前申込をしてようやく苔寺=西芳寺に参詣することができた。小雨に洗われた明るい緑の苔に映える紅葉と黄葉。本堂の中で無言で静かに自分と向き合う写経。京都の秋を堪能。

事前予約による少数参拝制

西芳寺は事前予約による少数参拝制をとっている。ハガキでもオンラインでも予約可能で、オンラインの場合は一組2名までとなっている。

11月23日勤労感謝の日の11時からの予約を約一週間前に取ることができた。この週末もまだ若干の空きはあるようだ。今回は3名だったので2名+1名で2回分の予約が少しややこしい。それでもスムースに予約ができた。

受付け・入門

西芳寺の門の受付で予約完了の返信メールを見せて予約番号を告げるとスムースに入ることができた。パンフレットを筆ペンを頂く。この筆ペンで写経をすることになっているらしい。

開いた門の向こうにはすでに見事な紅葉が覗いている。左手に見えてくる本堂。その前の池の周りの雨に洗われた紅葉が見事。

本堂の廊下から見る紅葉

写経のために本堂に入る。廊下から庇や柱に区切られた秋も風情がある。建物の白や茶色と紅葉のコントラストが楽しい。

写経

案内をされている毅然とした僧侶に、薄く文字の下書きされた半紙を頂き、畳に正座し机に向かう。目を閉じて呼吸を整える。心が静まったところで筆を手に「延命十句観音経」の文字に向かい合う。

観世音 南無仏 与仏有因 与仏有縁 仏法僧縁 常楽我浄 朝念観世音 暮念観世音 念々従心起 念々不離心

誰も声を出す者はいない。無心に筆で文字を辿る。少しずつ言葉の意味が解きほぐれてくる。写経を終えた半紙をご本尊の阿弥陀仏に奉納する。

尚、写経の時は写真撮影は禁止。

庭の散策

庭に向かう途中にある東屋からみる紅葉もまた風情を楽しめる。

苔と紅葉の庭

庭に広がる明るい苔。鮮やかな紅葉と黄葉。とても言葉にすることができない。

苔の上の落ち葉が楽しい

紅葉を楽しみながらさらに庭を回る。

五季と再訪

少数参詣制とのことで参詣者は多すぎず、少なすぎず、静かに紅葉を楽しめる。特に黄金池の周遊の庭の人はまばら。京都の秋を堪能した。

本堂の案内に「西芳寺の五季」として写真が紹介してあった。ん?と思って確かめてみると五季とは

  1. 梅雨

と説明があった。お寺の方が守ってこられたこれだけの庭。新緑の西芳寺も、雪の西芳寺も、雨の中の西芳寺も。。。五季折々の西芳寺を訪れてみたい。

京都の紅葉は格別

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