京都と奈良を結ぶ特急「あおによし」で古都から古都へ。心豊かで「雅=みやび」な小旅行

京都の四季折々

ふと思い立ってカミさんと奈良に出かけた。2022年春に就航した近鉄の特急「あおによし」を予約。古=いにしえ情緒あふれる紫を基調にしたデザイン。古都から古都へ。雅=みやびを体感した小旅行。

あおによしを予約

近鉄のWEBで観光特急「あおによし」を予約。便数は1日に8便。今回は第4便で京都から奈良へ。第7便で奈良から京都へ。料金は一人片道で¥1,500を切る。席はツインシートを予約。

  • 第4便 :京都発 13:00 奈良着 13:34
  • 第7便 :奈良発 15:30 京都着 16:06
観光特急あをによし|近畿日本鉄道
近鉄の観光特急あをによしで、大阪・奈良・京都へゆったりと。車内のご案内を始め、運行情報や特急券のご予約・ご購入方法についてご紹介いたします。

近鉄京都駅

近鉄京都駅に到着すると特急「あおによし」が停車している。紫を基調にした上品なデザイン。

紋様:花喰鳥

列車の先頭には金色のエンブレム。これは「花喰鳥」とのこと。正倉院に使われている紋様で「瑞鳥が花枝を咥えた」ところをモチーフにしているとのこと。よく見ると天を向いた鳥と花や枝が見えてくる。車両のドアの左にもこの「花喰鳥」が描かれている。

紋様:螺鈿紫檀五弦琵琶

ドアの右の模様は「螺鈿紫檀五弦琵琶」とのこと。これは正倉院の御物で世界に唯一の琴。そう言えば歴史の教科書で見たことがある。

  • 螺鈿  :夜光貝などの貝殻を器物の表面に装着する技法 ー 技法
  • 紫檀  :使われている高級木材            ー 材料
  • 五弦  :琵琶の構造                 ー 構造

螺鈿紫檀五弦琵琶を調べてみるとこの花は琵琶の胴体の裏側の紋様をモチーフにしているようだ。

模造 螺鈿紫檀五弦琵琶 文化遺産オンライン
原品は唐式五絃琵琶の世界に唯一つの遺例で、その希少性と装飾の華麗さから、正倉院宝物を代表する存在である。撥面には玳瑁を貼り、螺鈿で駱駝に乗る人物や熱帯樹を描く。背面には宝相華や含綬鳥、飛雲を、螺鈿と伏彩色を施した玳瑁の象嵌で表わしている。...

あおによしの車内

内装も古都奈良のモチーフが活かされている。天井には正倉院に使われているという「天平模様」があしらわれている。

色調は全体に穏やかでツインシートは明るい黄緑色。

ツインシートの席のテーブルには青いガラスのランプが設えてある。全体に落ち着いた車内でこの青色が唯一鮮やかなアクセントになっている。

京都から奈良までの小旅行

車窓から見える京都の東寺の五重塔に見送れられて出発。終点の近鉄奈良駅までたったの35分。短いけれどウキウキと心は浮き立つ。手軽に旅行気分に浸らせてくれる。

喫茶「BIG MOUNTAIN COFE & FARM」

奈良の滞在予定時間は2時間半。今回は観光地は避けて近鉄奈良駅から北の方へゆっくりと散歩。優秀な学生の多いことで有名な奈良女子大学の近くで素敵な喫茶を発見。ここでお茶をすることに。

喫茶の名前は「BIG MOUNTAIN COFE & FARM」。南欧風なエントランスを入る。食にこだわりをもった喫茶らしく、グルテンフリーやヴィーガンのメニュー、グラスフェッドバター珈琲、スムージーなどなど、食のコンサルタントをしているカミさんのお眼鏡に叶うメニューが並んでいる。カミさんもご機嫌。

小旅行の旅先でゆったりとお茶を楽しむ。今を楽しみ、今を慈しむ大切な時間。

ABOUT | BigMountainCafe&Farm
当店のコンセプトは、「健康をブームにしない、常に健康と美を考え、身体に優しく安全で美味しくても低カロリー、高タンパクの食事を提供する。」ことでです。

小旅行を終えて 

近鉄奈良駅に戻る。帰りは予約していた「あおによし」の7便に乗り込む。4人掛けの席の横を通る。次は子供達の家族を連れてみんなで乗り込むのも良いかもしれない。

京都から奈良への半日の小旅行。それで十分に楽しめる。「京都」と「奈良」という日本の2つの古都がこんなに近いとは! 次からは奈良の古跡を一つずつ丁寧に回ってみたい。

少なくとも正倉院には行って「螺鈿紫檀五弦琵琶」と「火喰鳥」は見なければなるまい。

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