京都常寂光寺の青もみじ&竹林が織りなす初夏の調べ:紅葉の名所は青もみじの名所

京都の四季折々

初夏=若葉の頃、訪れた京都常寂光寺。そこは青もみじと竹林のコラボレーション。筍から伸びる若竹の竹林。その竹林を青もみじが烟るように覆う。聞こえるのは5月の風にそよぐ葉擦れの音だけ

京都 常寂光寺

JR山陰線の嵯峨嵐山駅から徒歩17分。嵐電の嵐山駅からは徒歩16分。JRトロッコ嵐山駅からは徒歩6分。今回はJR山陰線嵐山駅で降りて散歩。帰りは嵐電嵐山駅へ。

尚、観光シーズンはトロッコ電車の人気が高く、当日券は残っていない場合が多いのでトロッコ嵐山駅の利用を考えている人は事前確認が必須。

常寂光寺 JOJAKKO-JI – 紅葉の名所・日蓮宗の寺院
紅葉の名所・日蓮宗の寺院

青もみじ

若葉のもみじを「青もみじ」というらしい。春から初夏にかけてのもみじにはこれから伸びゆく命の勢いを感じる。

紅葉の名所である常寂光寺。毎年その紅葉を楽しんでいる。ということは初夏には青もみじも楽しめるのでは?と訪れてみた。

JR嵯峨嵐山駅で下車して嵐山をそぞろ歩き。一度、清涼寺の横の宝筐院に寄る。そこからしばらく歩き、二尊院の前を通りすぎると程なく常寂光寺の参道に。ここを右折して登っていく。

仁王門と青もみじ

参道を少し登り山門をくぐり受付けを済ませるとそこは仁王門。早速、左右から仁王門を明るい青もみじが縁取っている。

真ん中に開いた仁王門の門扉の向こうにも階段が続く。

竹林と青もみじ

階段を上り切って正面の本堂を左に迂回して、小倉山の山道を少し登るとそこは若い竹林。真っ直ぐ天に伸びた竹。竹の中の幾本かはまだ筍の皮を残している。竹林の垂直に真っ直ぐな線。青もみじは左右から淡く烟るようにその竹林を覆う。

紅葉の頃に比べて圧倒的に人の数は少ない。風が吹き抜ける。立ち止まって耳を澄ますとさやさやと葉擦れの音だけが聞こえる。

多宝塔と青もみじ

さらに山道を少し登ると多宝塔の二重の屋根が見えてくる。その塔は山の中腹にどっしりと腰を据えている。見上げる多宝塔の落ち着いた風貌を風に揺れる青もみじが軽やかに黄緑色のシルエットに切り取っていく。

今回は時雨亭跡まで登るのはやめて山道を降りる。降りの坂道でも改めて青もみじと若竹のコラボレーションを満喫。身も心も黄緑色に染まって常寂光寺を後にする。

喫茶して一休み

参道を降りて少し歩くと右側に青もみじに覆われた喫茶店。ここで一休みして珈琲を一杯頂く。

嵐電 嵐山駅へ

嵐電の嵐山駅までは約15分。手頃な散歩コース。電車に乗る前に嵐電嵐山駅の「駅の足湯」で足をほぐす。

靴箱に靴と脱いだ靴下を入れて裸足になる。歩き疲れた足をぬるめのお湯に浸して癒す。周りの家族連れの会話をききながら妻と談笑。

尚、入湯料には足拭きのためのタオルもセットでついている。少しホクホクした足で帰りの電車に乗り込む。

京都の初夏の愉しみ

JR嵯峨嵐山駅から徒歩17分。嵐電嵐山駅まで16分。常寂光寺での青もみじ鑑賞を入れても全部で1時間半もあれば十分に愉しめる散歩コース。青もみじの若葉と若竹を満喫し身も心も若葉の黄緑色に染まる。

京都の「紅葉の名所」はそのまま「若葉の名所」になることが今回の新たな発見。これから初夏のこの季節に「紅葉の名所」を訪ね歩くという新たな愉しみができた。

何よりも紅葉の時期に比べて「静か」。これは大きなメリット。初夏の京都の「青もみじ狩り」を是非おすすめしたい。

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