東福寺の夜間拝観をしてきた。まず方丈をひと回り。枯山水の石と砂がモノクロに浮かぶ南庭。北斗七星の東庭。大・小の一松模様の北庭と西庭。通天台からは紅葉に埋め尽くされた谷に浮かぶ通天橋が見える。
事前予約
東福寺の夜間拝観は事前予約が必要。ネットで予約ができる。Home Pageで2日前でも予約ができた。
JR東福寺駅前の繁華街から左に折れると人通りが極端に少ない。この先に東福寺があるのかと不安になる。ようやく薄明かりが見えてくる。
行き着いた受付では事前予約の承認メールについていたQRコードを読み取るだけ。門の向こうにライトアップされた本堂が見えてくる。

方丈:南庭
左に曲がると右手に方丈が見えてくる。方丈に入り右回りの順路を辿る。まず大きな南庭が見えてくる。ライトアップに照らされた石と砂の枯山水。直線と同心円の砂の模様が夜の光にモノクロに浮かび上がる。

庭の右には苔の生えた築山。全てが枯山水というわけではないらしい。4つの島と大海と5つの山を象徴しているとのこと。
- 石組:蓬莱、方丈、瀛洲(えいしゅう)、壺梁(こりょう)という4つの島
- 砂紋:八海という大海
- 築山:五山
方丈:東庭
先に進むと北斗七星と名のついた庭。確かに石柱は7つ。右側の苔は天の川を象徴しているらしい。

方丈:北庭・西庭
さらに方丈を回り込むと市松模様の庭が見えてくる。小さな一松が北庭。大きな一松が西庭。

西庭と北庭の間に通天台がある。白い壁の向こうには紅葉の谷。
通天台からの紅葉と通天橋
下の谷を埋め尽くす紅葉。浮かび上がる幻想のような橋。

夜の紅葉の庭
方丈を出ると紅葉の林がライトアップされている。黒い夜空に紅葉。黒の背景に鮮やかな赤と黄のコントラスト。



通天橋
通天橋へ向かう。橋の上から深い眼下の紅葉を見る。言葉は要らない。



紅葉に彩られた橋も一興。

紅葉の見納め
橋を戻り東福寺を去る前に一段と鮮やかな紅葉に別れを告げる。今年の紅葉の見納め

今年の京都の障子に縁取られた紅葉。小雨に濡れた紅葉。黒い夜の浮かび上がる紅葉。いつもと趣の異なる紅葉を堪能した秋。
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