全地球史アトラス
Giant Impact とかSnow ball earthなど地球史のイベントに興味を持ち、ネット検索している中でこの動画を見つけた。最新の理論による「地球と生命の歴史」を映像で示してくれている。構成は12章。通して視ると1時間5分。この時間で宇宙と地球と生命の「これまでの46億年と未来」を見せてくれる。
ナレーションは穏やかで音楽も静かで心地よい。しかし語られる情報はとても豊か。時折、印象的なコメントが入る。映像は滑らかで「分子」から「太陽系」までスケールを自由に変えて、それそれのスケールで、構造の断面を示し、変化のメカニズムをわかり易く説明してくれる。
語られる共進化
宇宙のイベントが地球を劇的に変え、その変化が生命を生み、生命を変えていく。変えられた生命が、また地球を変えていく。地球と生命がお互いに影響を与え合う「共進化」という言葉の意味が見えてくる。「宇宙のイベント」→「地球の変化」⇆「生命の変化」という構図だろうか?
地球の「イベント」
最初のイベントは太陽系と地球の誕生。すぐにGiant Impactのイベントで月が作られる。銀河の衝突や暗黒星雲の影響で全球凍結が3回。陸地は離散集合を繰り返す。これまでに4回、超大陸が作られ、次に作られる超大陸は「アメイジア」になる・・・らしい。地球内部のコアの周りの変化は地球の磁場の変化をもたらす。これは太陽風や宇宙線から地球を守る力に大きな変化をもたらしている。
生命の「イベント」
生命は宇宙と地球によって誕生し、その進化もまた、地球を劇的に変えている。誕生した生命は大気と海を変え、自らも変わっていく。何回も何回も「大量絶滅」に遭遇し、かろうじて生き残ったものが次の主役へと入れ替わっていく。「大量絶滅」と火山活動による「茎進化」と大陸の離散集合による交雑「冠進化」の3つが生命の進化の原動力であると語られる。
人類の役目
最終章のひとつ前11章でようやく知性を持った人類が登場する。そして最終12章の中ほどには退場していく。人類の作り出した「自己複製可能ロボット」が銀河に進出し・・・
・・・「そして生物としての人類の役目は終焉を迎えることになるだろう」・・・
と淡々と語られる。
これからの地球
45億年後に地球は水分を失い、全ての生命は滅び、80億年後に地球は膨張した太陽にかき消すように、スッと飲み込まれる・・・のだそうだ。
各章のタイトル
1 地球誕生
2 プレートテクトニクス
3 原子生命誕生
4 生命進化の第1ステージ
5 生命進化の第2ステージ
6 生命進化の第3ステージ
7 生命大進化の夜明け前
8 カンブリア紀の生命大進化
9 古生代
10 中生代から人類の誕生まで
11 人類代〜人類誕生と文明の構築
12 地球の未来
我々の棲む地球について「現時点で知り得る全貌」を窺い見ることができる事のできる映像であり、多くの人に見てもらう価値がある。教育の場などでも使われているのだろうか?
第2章は(第2版)と記載されており、今後も新しい研究の成果がUp-Dateされていくのであれば有難い。
宇宙や地球のダイナミックな変化は容易に人類そのものを飲み込んでしまう。その程度の変化は今にでも起こり得る。この動画で語られるように私たち人類、あるいは、私たち人類の作り出したものを、私たちはこの地球を超えて、銀河や宇宙に残していくことができるのだろうか?私たちはその準備を始めているのだろうか?私たちにその時間はどのくらい残っているのだろうか?
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