そもそも「仕事」って何?「仕事ができる」「できない」の違いと「自分が仕事ができなくなった」体験から「仕事」とは「問題を解く」事と腹落ち。さらに実は「問題には解き方」がある事を伝えたい。
仕事に行き詰まっていませんか?
会社で働いている人の中には自分の目の前の仕事がサクサクこなせてどんどん結果を出している人もいるだろう。「仕事が楽しくでしょうがない」そんな人もいるだろう。しかしほとんどの人は目の前の「仕事」に行き詰まっているのではないだろうか?例えば
- 伸びない売上の販売促進
- 新しい製品の立ち上げや商品の拡販がうまくいかない
- 発生した品質問題の対応
- 人事・労務のトラブルの解消
- 効率の悪い時代遅れの経営システムの構築
- 赤字に転落した事業の立て直し
などなど
仕事とは?
では「仕事」って一体何だろうか?仕事は毎回新しい姿をして私たちの目の前に現れる。どこから手をつけて良いのか?特に初めての問題には皆戸惑う。実は仕事には2つの種類がある。
- 問題解決 元の正常な状態へ回帰 →事例の3、4、6
- 課題達成 目指す状態への到達 →事例の1、2、5
どちらのケースも現在の状況は「望ましくない状態」にあることになる。そこで、その根っこにある「原因を究明」すること。次にその「原因を取り除くこと」がやるべき「仕事」になる。
- 今の望ましくない状態を知る
- 原因を究明する
- 究明した原因を取り除く
「仕事」とはこの3つの活動によって「問題を解く」ことだと考えている。
「仕事ができる」と「仕事ができない」
大学を出て会社に入り研修が終わるといきなり何かの「仕事」を与えられる。「問題を解く」ことを求められる。ここで最初に道が分かれる。なんとかその「問題を解く」ことができた新人は「できる奴」との評価を得る。「問題が解けない」と「できない奴」のレッテルが貼られる。
「できる奴」には次にもっと難しい仕事が与えられる。これが解けると彼は昇進し、さらに難しく大きな問題が与えられる。「自分の知恵と才覚でその問題を解けなくなる」までこれが繰り返される。
問題が解けなくなると昇進は止まる。このようにして「すべての企業人は仕事ができなくなった地位に留まって働いている=つまり企業の組織が著しく効率の悪い状態になっている」と言う考え方を「ピーターの法則」と言うらしい。
私自身の場合
私の場合は、入社以来お客様の品質問題の解決に30年以上取り組んできた。品質問題はそのほとんどが一度起こってしまうと「緊急事態」となる。解決はいつも時間との勝負。「お客様」という「違う会社」の「違う立場」の人と交渉もしなければならない。時間と責任の大きなプレッシャーの中で多くの経験を積ませてもらった。
この品質問題に、自分の知恵と才覚で必死に取り組んだ。積み重ねてきた経験も加えて仕事の精度をあげた。昇進もした。しかし、ある時にマネジメントとして事業を経営する立場になった。それまでに取り組んだ経験のないタイプの仕事が目の前にあった。それでも自分は十分にこなせると思った。
しかしそこにはこれまでの「知恵と才覚と経験」では解けない問題が並んでいた。結果、多くの事業経営の失敗や判断ミスをした。もがき苦しみ試行錯誤することになった。
「問題には解き方がある」ことの発見
この苦しみの中で「問題には解き方がある」という事を発見した。囲碁や将棋の定石と同じように「問題の解き方」には定石と手順があること。属人的な「知恵と才覚と経験」によらない方法があること。この「問題の解き方」を身につけて使う事で全く新しいタイプの「問題を解くこと」ができる事を知った。
もし最初からこの「問題の解き方」を身につけていれば多くの失敗や判断ミスをしなくて済んだはず。
このブログで伝えたい2つの事
このブログで2つのことに取り組みたいと思っている。
- 「問題には解き方あること」を伝えること
- 「問題の解き方」を整理して伝えること
「問題には解き方がある」多くの人がこれを知ることでもっと効率良く、もっと精度良く仕事ができるようになる。自分のような失敗を他の人が繰り返さないために!このことを伝えたい。
実際の「問題の解き方」も整理してこのブログで伝えたい。「問題の解き方」については多くの本も出ていてる。フレームワークも紹介されている。でも多くの人はこれを自分で探して学ぶ時間と機会がない。自分で腹落ちできた方法のポイントを整理して紹介したい。
「問題を解くこと」は会社の仕事に留まらず、家族の問題にも、健康にも、大きな効果のある取り組みになる。効率良く、精度良く「問題を解く」ことは一人一人の幸せに貢献できると考えている。
②「問題の解き方」の全体像:有効な解決の流れ フレームワーク「8D・8Step・KT法」から
③ 問題を認識する:「見える化」「認識」「覚悟」→問題を解くことを楽しむ=Enjoy the problem
④ 解決したい問題の対象を絞り込む:問題の構造をシンプルにして丁寧に原因を調べる
⑥ 正確に情報を集める:「其の2」情報を集めて整理して「ヒント」にするための4つの視点
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