現在62歳。iDeCoでの資産運用は対象外と思っていた。しかし「iDeCo加入の上限が65歳にまで拡大」とのニュースが気になって調べてみた。すると定年後だからこそ再加入可能と判明。SBI証券と会社に手続きをしてiDeCoに加入した体験談。手続きには意外に時間がかかるのでアクションは早めに。
iDeCoのルール変更
2022年5月にiDeCoのルールが改正されて65歳まで加入することができるようになった。なんとなくそのニュースは聞いていたが自分のケースに置き換えて考えてはいなかった。
現役時代=2021年3月の60歳になるまでは企業型確定拠出年金に満額で入っていて基本的にIDeCoの対象外だった。
定年退職+シニアとして勤務継続のケース
改めて定年退職してシニア社員として働いている今のケースで加入の条件を調べてみた。
- 企業型確定拠出年金は定年退職時に完了していて積み立ては継続していない
- 積み立てた企業型確定拠出年金はそのままの状態で運用されている
- 一方でシニアとして働き続けていて厚生年金の支払いは続けている
この状態であれば改めてiDeCoに加入できるのでは?と思い立った。
自分ケースでのiDeCoのメリット
しかしすでにシニア社員として働き始めて3年弱。65歳まであと3年とちょっと。iDeCo に入ることで本当にメリットがあるのか?ざっくりと試算してみた。
- 積立金 ¥23,000/月:これが私の場合のMAX金額 ➡︎ ¥276,000/年
- この分がそのまま全額給与所得に対して「所得控除」になる
- 手残りは「所得控除額」*税率 = ¥276,000*33% = ¥91,080/年
悪くない。年間9万円まるまる手残りとなる。これで家族旅行でリッチなホテルに宿泊できる。63歳から65歳までの3年間。毎年1回9万円で3回分の家族旅行ができる試算。
SBI証券への申請
運用はINDEXファンド。2022年12月NISAを運用しているSBI証券に申請。1週間ほどでSBI証券からiDeCo申請用紙が届く。数枚綴りでその中の1枚は勤務先の会社に書いてもらう証明書。
会社での手続き
早速、勤務先の人事部門にこの用紙を持って行き証明書の発行を依頼。人事部門も前例が少ないのか?よくわかっていない。。。事情を説明すると「調べてみます」との回答。シニア社員でiDeCoに入る人は少ないのかもしれない。
しばらくして連絡をもらう。iDiCoに加入と証明書の発行が可能とのこと。人事部長の捺印つきの証明書を入手。
申し込みの申請書を作成し、証明書を添付してSBI証券に送付。
その後の手続き。とにかく時間がかかる
その後の手続きにもとにかく時間がかかった
2023年1月にSBIより「iDeCoセレクトプランのID及び初期パスワードの連絡」をもらう。SBIベネフィット・システムズに iDeCoの口座が開設。これで移管金の投資先の配分区分が可能になる。また今後の積み立て投資の選択も可能に。
カミさんと相談の上、実績の高い*評価の高い「e-MAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」を選択。
しかし、これまで積み立てた企業型確定拠出年金の移管はまだ行われていない。SBIより届いた葉書には「3週間から3ヶ月かかる」と書いてある。
手続き完了
1ヶ月半後の2月20日にようやく「国民年金基金連合会」から葉書が届く。企業型確定拠出型年金として積み立てた個人資産がSBI証券に設定したiDeCoへ移管されたとの連絡。
iDeCo積み立てと運用開始
時間は掛かったが新たな積み立ては3月分から開始。ここから65歳まで丁度3年。なんとか3年分のIDeCo加入による節税のメリットを享受する見通しがついた。
この節税分に加えて65歳時点での追加資産を試算してみる。
- 増加資産額 ¥276,000/年*3年分=¥828,000
- 利回り5%前提での運用益 ¥ 67,000
- 総額 ¥895,000
リスクはゼロでないとは言え、もし利回り5%で運用できれば¥67,000が上乗せされる。このタイミングが不況であり利回りが悪い場合は支給開始を75歳までの間で選べる。良いタイミングで取り崩せば良い。
まとめ
たった3年でも、年間の節税 ¥92,080 *3年分で ¥273,240は確実に手残りとなる。9万円あれば、ちょっとリッチなホテルにパートナーと二人で一泊できる。年一回の楽しいイベントになる。
65歳まで積み立てた¥828,000とたとえば5%での運用益¥67,000が加わると合計90万円で仕事を卒業した記念の海外旅行しても良いかもしれない。
ちょっとの手間でシニアライフを豊かにできる。十分なコストパフォーマンス。同じ世代・同じ条件の仲間に是非おすすめしたい。

例えば、冬に蟹のフルコースを食べに行くのも良いかも。。。
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