母とのコミュニケーションの為に2年前に始めた俳句。始めてみると奥が深く今も続けている。17文字の制限の中で最適な言葉を探し・選ぶ営みを夏井いつき先生に学んでいる。これはプレゼンテーションの能力を上げてくれた。
俳句を始めたきっかけと継続
母の入院をきっかけに母との会話をつなぐ為に俳句を始めた。母が亡くなった今も俳句を続けている。
頑張っている俳人の方からするととても「続けている」とは言えない状態なのかもしれない。でも俳句を楽しんで学んでいる実感はある。実際にやっている事はたった二つ。
通販生活の「俳句生活」への投稿
通販生活の夏井いつき先生の「俳句生活」への投稿は2年を超えた。毎月一つの「兼題」に取り組んでいる。
月初、初日に新しい「兼題」=季語を頂く。その季語から想起される経験や思い出を探して組み立ててみる。特に中心にある「言葉」は類語も調べてみる。よりピッタリとくる言葉や、より語数の合う言葉を探して選ぶ。これを使ってもう一度17文字に組み立てる。
さらに語順を変えてみる。言葉を削ったり入れ替えたりする。数日、寝かせて読んでみると全く違う言葉を思いつく。これを繰り返す。こうやって1ヶ月。大抵月末の最終日になんとか2句から3句を投稿する。
投稿の結果を見る
結果は翌々月の10日にネットに掲載される。数千句の俳句が寄せられ4つのランクに評価される。
- 天 :一句
- 地 :五句
- 人 :数百句
- 佳作:数百句
天や地に選ばれた事はない。2年半投稿を続け約半分が「人」ランク。半分が「佳作」。選外になったこともある。それでも結果を見るのは楽しい。楽しみ方は
- 自分が提出した2、3句の中のどれが選ばれているか?を知る:掲載は一句のみ
- 天や地に選ばれた俳句を楽しみ、学ぶ
自分が取り組んだ季語に対する他の人の俳句を読む。同じ時代の同じ季節に生きている人々の息吹を感じる。
毎週木曜日にプレバトを見る
ほとんどテレビは見ないがこの「プレバト」だけは別。夏井いつき先生の劇的添削を楽しんでいる。添削の後のデルタがすごい!ごく普通の冴えない「言葉の並び」が「深い味わいのある詩」に生まれ変わる。
夏井先生のやっていることはシンプル。・・・
- いらない言葉を削る:小気味よくバサッと切り捨てる
- 言葉の順番を入れ替える
- 言葉を入れ替える
伝わってくるのは「その句を書いた人の言いたいこと」を「より読み手に伝わるように」したいという先生の率直な思い。
司会のハマちゃんと俳句の作者のごく短い会話から「作者の伝えたかったこと」を汲み取る。いつもの言葉「あなた!いいことを言っていたじゃないですか!それを書けばいいだけですよ!」
特に作品に素敵な詩心がある場合、添削によってその「詩」がスックと姿を現す。俳句は見違えるように生き生きとした「詩」に生まれ変わる。そんな時に梅沢富美男さんの「ああ!いい!」のコメントが被さる。
まとめ
日々の暮らしの中で言葉を探し、選びことで、季節を掬い上げ、俳句という詩にする。感情はそのまま言葉にはしない。事実のみを書く。詩の部分の想像の余地を読者に残す。そんな俳句を作れるようになりたい。まずは「地」に選ばれる俳句を一句。
俳句をつくる営みは仕事に役立っている。この営みは仕事のプレゼンテーションのレベルを格段に上げてくれた。言いたい事を「絞って」「シンプル」に示す。ここが共通。
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