過去受けた研修に「部下を説得する」というワークがあった。「自分の部下に他部署への異動を内示して承諾をもらう」ワーク。しかしこの部下役はなかなか承諾しない。参加者のほとんどが説得に失敗。過去、成功した先輩に尋ねると「話さず」に「聴いて」いた!!コーチングマインドそのもの。

説得のワーク

随分前になるが、会社の中での資格の昇格試験を兼ねた3日間の研修があった。

いくつかのワークがある中の一つに「自分の部下役に扮した人に対して他の部署への異動を内示して、説得し、部下の承諾をもらう」というものがあった。

制限時間は10分。一対一のワーク。対話は動画で撮影されていて、後で自分で自分の説得の様子を見ることになる。

私のケース

課題に対してすぐにロジックを組み立てる癖のある私。早速、二つのロジックを組み立てた。

OK!これで部下役の彼を説得できると踏んで取り組んだ。

部下役の反応

やってみるとそうはいかない。この部下役が手強く、全くこちらの筋書きに乗ってこない。

そのうちに誰が決めたのか?納得できない。と言い募り、結局、最後まで説得しきれず、承諾を得ることができないままにワークは終了した。

動画に映る自分の姿

あとで動画で自分の「説得」の様子をみる。

動画の中に自分の焦りが手に取るように見える。

成功した先輩との会話

しばらく後、お昼休みにある先輩と話す中で、この研修の話題にになった。

そう言って仕事に戻る先輩。

残された自分の思考が中断する。「聴く?」「説得するのに聴く?」「どういうこと?」「話さずに・・・聴く?」

コーチングを学んで

コーチングを学んだ今、この時の先輩の言葉が腹に落ちる。

あの時の自分の姿がよみがえる。コーチングの基本である『観察』も『傾聴』もできていない。そんな自分の言葉が相手にとどく訳がないことがわかる。

信頼関係ができていない相手の心に「心の通わない冷たいロジック」をいくら並べても、その言葉は届かない。

『7つの習慣』

『7つの習慣』にも同じことことが書いてあった。第5の習慣は【まず理解に徹し、そして理解される】。この原則の視点からも、自分と先輩の違いが見えてくる。

相手のことを何も理解しようせず、一方的に主張し、これを相手に理解させようとする自分。明らかな原則違反。

先輩は自然に【まず理解に徹し、そして理解される】の原則に沿った行動をしていた。結果、説得に成功し承諾をもらっていた。

もう一度やり直すとしたら

  1. まず部下に今の仕事の状況を尋ねて、話をしてもらいこれを聴く
  2. 次に家族の状況を尋ねて、話をしてもらいこれを聴く
  3. この時の部下の姿勢や様子を観察する
  4. 聴いた事実を受容して、受け取った相手の感情に共感する
  5. 異動の内示と理由を伝える
  6. この内示に対する部下の考えと感情を尋ねる
  7. 異動に対するどうするのか?を一緒に考える

予想される結果

部下役の方がこのコミュニケーション在り方で説得に応じるのかどうかはわからない。しかし、きっとあの時とは違った結果が得られたはず。

毎日のコミュニケーション

今、どうだろう?

【話すより前に聴く】ことを大切な学びとし、これからの人と関わるときの習慣にする。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です